ペットとの別れについて
3週間ほど、看病していたねこが旅立った。
ここ1週間は、脱水症状でぺらんと軽くなってしまったり、補水点滴で水風船のように膨らんだり。
餌も水も全く口にしないので、最後は注射器で口の端から強制給餌していた。
最後はまともに歩けなくなり、よろよろとへたりこんでしまう姿。
急激な容態の変化に私の気持ちはついていけてないような、先回りして考えてしまっているような、地に足のついていないふわふわした日々だった。
最期は動物病院からの帰り道、私が小脇に抱えたかばんの中で息を引き取っていた。
かばんから出したときの力が抜けてだらんとした様子。光の無い眼には疑う余地もなく一瞬でああ終わったんだと、思った。
それからは自分の気を紛らわすかのように、ペット葬儀社を探し、いくつか価格を確認して電話した。
気持ちの整理がついてないからか、まだ温かいからだには触れられなかった。